高齢者講習の認知機能検査と免許更新の流れ

高齢者講習・認知機能検査と
免許更新の流れ

認知機能検査の結果に基づく今後の手続きの解説

運転免許

認知機能検査

免許更新

君津モータースクール

高齢者講習と認知機能検査の概要

対象者と必要な検査・講習

70〜

70歳〜74歳の方

更新時の誕生日がこの年齢の方

必要な講習

  • 高齢者講習のみ(2時間)
  • 認知機能検査は不要
75〜

75歳以上の方

更新時の誕生日がこの年齢の方

必要な講習・検査

    認知機能検査(約30分)
    高齢者講習(2時間)
    運転技能検査(該当者のみ)

認知機能検査の内容

手がかり再生

記憶力を測る検査

16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答

時間の見当識

時間感覚を測る検査

検査時の年月日、曜日及び時間を回答

重要なポイント

  • 検査は簡易的な記憶力や判断力を測定する検査です
  • 結果は「認知症のおそれあり」または「認知症のおそれなし」
  • 検査手数料:2,000円(2025年7月1日より)

認知機能検査から免許更新までの基本的な流れ

更新案内
はがき到着
認知機能検査
予約・受検
高齢者講習
予約・受講
運転技能検査
(該当者のみ)
免許更新
手続き
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通常の認知機能検査で「認知症のおそれなし」と判定された場合の流れ

検査結果:認知症のおそれなし

認知機能検査の点数が36点以上で「認知症のおそれなし」と判定された場合

1

結果通知書の受け取り

検査後すぐに「認知機能検査結果通知書」を交付

2

高齢者講習の受講

講義(60分)と実車指導(60分)の合計2時間の講習を受講

3

免許更新手続き

高齢者講習終了後、必要書類を持参し免許センターもしくは警察署で免許更新手続き

免許更新手続きに必要な書類

持参するもの

  • 「更新のお知らせ」はがき
  • 現在の運転免許証及びマイナ免許証(2枚持ちの方はどちらも)
  • 申請用写真(免許センターでの手続きでは原則必要なし。君津モータースクールで免許用の写真撮影も可能/別途 1,100円)
  • 認知機能検査結果通知書
  • 高齢者講習終了証明書
  • 更新手数料(免許証 2,850円/マイナ免許証 2,100円/免許証とマイナ免許証 2,950円)

重要なポイント

  • 結果通知書と講習終了証明書は紛失しないよう大切に保管してください
  • 更新手続きは免許センターまたは警察署で行えます
  • 免許証の有効期間は更新日から3年間です(75歳以上の方)
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通常の認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された場合の流れ

検査結果:認知症のおそれあり

認知機能検査の点数が36点未満で「認知症のおそれあり」と判定された場合

1

結果通知書の受け取り

検査後すぐに
結果通知書が交付されます

2

公安委員会からの通知

後日
自宅に郵送で通知が届きます

3

医師の診断

臨時適性検査または
診断書提出のいずれかが必要です

4

診断結果による対応

認知症の有無により
今後の手続きが決まります

医師の診断について

臨時適性検査

公安委員会が指定する専門医での診断

または

診断書提出命令

医師の診断を受け、診断書を提出

診断結果による対応

認知症と診断された場合

聴聞等の手続きを経て免許の取消しまたは効力停止

または

認知症でないと診断された場合

通常の高齢者講習を受講して免許更新が可能

その他の選択肢

再検査を受ける

認知機能検査は何度でも受検可能です。再検査で「認知症のおそれなし」と判定されれば、医師の診断は不要になります。
(再検査には手数料が必要です)

自主返納を検討する

運転に不安を感じる場合は、免許の自主返納という選択肢もあります。
返納後、身分証明書として使える「運転経歴証明書」の交付を受けることができます。

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臨時認知機能検査で「認知症のおそれなし」と判定された場合の流れ

臨時認知機能検査とは

75歳以上のドライバーが信号無視等の特定の交通違反をした場合に実施される検査です。
通常の認知機能検査と同じ内容(手がかり再生と時間の見当識)を実施します。

検査結果:認知症のおそれなし

臨時認知機能検査の点数が36点以上で「認知症のおそれなし」と判定された場合

1

交通違反

信号無視などの特定の違反で臨時認知機能検査の対象になります

2

臨時認知機能検査

「認知症のおそれなし」と
判定されます

3

運転継続可能

特別な追加手続きなしに
運転を継続できます

注意点

  • 「認知症のおそれなし」と判定されても、違反をしたこと自体は事実です
  • 違反に対する処分(点数の加算など)は別途行われます
  • 次回の免許更新時には通常通り認知機能検査と高齢者講習を受ける必要があります

重要なポイント

  • 臨時認知機能検査を受けたその場で、「臨時認知機能検査結果通知書」が交付されます
  • この通知書は次回の免許更新には影響しませんが、大切に保管してください
  • 安全運転への意識をより一層高め、交通ルールを遵守しましょう

安全運転のために

「認知症のおそれなし」と判定されても、自身の運転能力に不安がある場合は、ご家族や医師と相談することをお勧めします。 定期的に自分の運転技術を見直し、必要に応じて運転免許試験場等の安全運転相談窓口を活用しましょう。

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臨時認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された場合の流れ

臨時認知機能検査とは

75歳以上のドライバーが信号無視等の特定の交通違反をした場合に実施される検査です。
通常の認知機能検査と同じ内容(手がかり再生と時間の見当識)を実施します。

検査結果:認知症のおそれあり

臨時認知機能検査の点数が36点未満で「認知症のおそれあり」と判定された場合

1

交通違反

特定の違反で
臨時検査の対象に

2

臨時認知機能
検査

「認知症のおそれあり」と判定

3

公安委員会から
通知

後日、郵送で通知が届く

4

医師の診断

臨時適性検査または
診断書提出

5

臨時
高齢者講習

該当する場合は受講が必要

医師の診断と結果

認知症と診断された場合

聴聞等の手続きを経て免許の取消しまたは効力停止

認知症でないと診断された場合

臨時高齢者講習の受講が必要になることがあります

臨時高齢者講習が必要な場合

  • 直近の認知機能検査で「認知症のおそれなし」と判定されていたが、今回の臨時認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された場合
  • 前回の認知機能検査から結果が悪化した場合

その他の選択肢

再検査を受ける

認知機能検査は何度でも受検可能です。再検査で「認知症のおそれなし」と判定されれば、医師の診断は不要になります。

自主返納を検討する

運転に不安を感じる場合は、免許の自主返納も選択肢の一つです。「運転経歴証明書」の交付を受けることができます。

重要な注意点

  • 医師の診断を受けるための期限が通知に明記されています。必ず守りましょう。
  • 特定の交通違反を起こしたこと自体が認知機能の低下を示す可能性があることを自覚しましょう。
  • 臨時高齢者講習を通じて、安全運転の知識と技能を再確認することが重要です。
  • 家族と相談し、今後の運転について話し合うことをお勧めします。
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認知機能検査の免除条件と再検査について

認知機能検査が免除される条件

以下の場合は認知機能検査が免除されます:

  • 臨時適性検査を受けた方

    免許証更新期間満了日前6か月以内に受検した場合

  • 診断書提出命令後の提出済みの方

    診断書提出命令を受けて診断書を提出した場合

  • 医師の診断書を提出した方

    認知症に該当する疑いがないと認められる医師の診断書等を提出した場合

診断書の条件

診断書は更新期間満了日前6か月以内に作成されたもので、認知症に関する神経心理学的検査(HDS-R、MMSE等)の結果を含む必要があります。

再検査について

再検査は何度でも可能

「認知症のおそれあり」と判定されても、再度検査を受けることができます。再検査で「認知症のおそれなし」と判定されれば、臨時適性検査や診断書提出は不要になります。

ただし、再検査にも手数料(2,000円)が必要です。

自主返納の選択肢

運転に不安を感じる場合は、免許の自主返納も選択肢の一つです。自主返納後のメリットもあります。

運転経歴証明書(身分証明書として使用可能)の交付
多くの自治体でタクシー割引などの支援サービス
バスや電車などの公共交通機関の割引

ご家族との相談の重要性

検査結果に関わらず、運転に不安がある場合は、ご家族や医師と相談することをお勧めします。 ご家族と一緒に運転の状況を確認し、安全に運転を続けるか、公共交通機関の利用に切り替えるかなど、 今後の移動手段について話し合うことが大切です。

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高齢者講習と認知機能検査の重要ポイント

期限を必ず守りましょう

  • 更新期間満了日の6か月前から受検可能です
  • 臨時適性検査や診断書提出の期限は必ず守りましょう
  • 期限を過ぎると免許が失効する可能性があります

通知書類を大切に保管

  • 認知機能検査結果通知書は更新時に必須です
  • 高齢者講習終了証明書も必ず保管してください
  • 紛失した場合は再発行できない場合があります

家族との相談が大切

  • 結果に関わらず、運転について家族と相談しましょう
  • 運転状況を客観的に評価してもらうことが重要です
  • 家族の同伴で講習を受けることも可能です

安全運転の心がけ

  • 運転前の体調確認を習慣にしましょう
  • 夜間や悪天候時の運転は控えめにしましょう
  • サポカー(安全運転支援車)の活用も検討しましょう

医師への相談

  • もの忘れが気になる場合は早めに医師に相談を
  • 「認知症のおそれあり」と判定された場合は専門医の診断を
  • 服薬中の場合は運転への影響を医師に確認しましょう

相談窓口の活用

  • 運転免許試験場の安全運転相談窓口を活用しましょう
  • 地域の認知症相談窓口も利用できます
  • 手続きに不明点があれば最寄りの警察署に相談を

検査の心構え

検査前日は十分な睡眠をとりましょう

眼鏡や補聴器が必要な方は忘れずに持参

リラックスして検査に臨むことが大切です

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よくある質問と回答

Q

認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された場合、すぐに運転免許が取り消されますか?

A

すぐに取り消されることはありません。
公安委員会から通知があり、医師の診断 (臨時適性検査または診断書提出)を受ける必要があります。医師が認知症でないと診断した場合は、通常の高齢者講習を受講して免許更新が可能です。

Q

臨時認知機能検査と通常の認知機能検査の違いは何ですか?

A

検査内容は同じですが、実施されるきっかけが異なります。
通常の検査は75歳以上の方の免許更新時に実施され、臨時検査は75歳以上の方が信号無視等の特定の交通違反をした場合に実施されます。

Q

認知機能検査は何度でも受けられますか?再検査はできますか?

A

はい、何度でも受けることができます。
「認知症のおそれあり」と判定された場合でも再検査を受けることができ、再検査で「認知症のおそれなし」と判定されれば、医師の診断は不要になります。ただし、再検査には毎回手数料が必要です。

Q

認知機能検査の結果はどのように通知されますか?

A

検査を受けたその場で「認知機能検査結果通知書」が書面で交付されます。
「認知症のおそれあり」と判定された場合は、後日、公安委員会から自宅に郵送で医師の診断を受けるよう通知が届きます。

Q

認知機能検査を免除してもらうことはできますか?

A

以下の場合は免除されます。
①更新期間満了日前6か月以内に臨時適性検査を受けた方 ②診断書提出命令を受けて診断書を提出した方、③認知症に該当する疑いがないと認められる医師の診断書等を提出した方。

Q

運転に不安を感じたら、どうすればよいですか?

A

運転に不安を感じたら、ご家族や医師と相談することをお勧めします。運転免許試験場等の安全運転相談窓口も活用できます。また、免許の自主返納という選択肢もあります。自主返納後は「運転経歴証明書」(身分証明書として使用可能)の交付を受けることができます。

お問い合わせ窓口

千葉県での運転免許についての問い合わせ

千葉運転免許センター(043-274-2000)または
最寄りの警察署(君津警察署:0439-54-0110)

高齢者講習・認知機能検査・運転技能検査の予約

君津モータースクール
高齢者講習予約専用ダイヤル(0439-52-0516)

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まとめ:高齢者講習・認知機能検査と免許更新

免許更新の流れ

「認知症のおそれなし」の場合

1 認知機能検査結果通知書の受け取り
2 高齢者講習の受講
3 免許更新手続き

「認知症のおそれあり」の場合

1 認知機能検査結果通知書の受け取り
2 公安委員会からの郵送通知
3 医師の診断(臨時適性検査または診断書提出)
4 診断結果に基づく対応

重要なポイント

期限を守ることが重要

更新期間満了日の6か月前から受検可能。通知に記載された期限は必ず守りましょう。

必要書類を大切に保管

認知機能検査結果通知書と高齢者講習終了証明書は更新に必須です。紛失しないよう注意しましょう。

家族との相談が大切

検査結果に関わらず、運転について家族と相談し、安全に運転を続けるか検討しましょう。

さらに詳しい情報

認知機能検査の詳細やその他講習のの最新情報を確認できます。

千葉運転免許センターで相談や手続きができます。

運転に不安がある場合は、安全運転相談窓口に相談できます。

安全運転を心がけ、ご自身の運転能力に合わせた判断をしましょう。

ご不明な点は最寄りの警察署または運転免許センターにお問い合わせください。

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